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中国病院の真実 女子大生の戦い

2016年02月01日

【新唐人2016年2月1日付ニュース】

中国のネットが、ある女子大生の映像で賑わっています。女子大生は、北京のある病院ロビーで医師、病院警備員と闇屋が共謀し、診療用受付番号の料金を押し上げ、暴利を貪っていると怒りを込めて、訴えています。警備員に携帯を壊され、警察に通報後、電話番号が流出しています。

中国のメディアによると、1月19日、北京の広安門(こうあんもん)医院で、女子大生が母親のため診療用受付番号を買いに来ました。映像では、彼女は病院で闇屋が氾濫し、病院の警備員が知らないふりをしていると問い詰めています。

病院の受付、警備員、闇屋はグルで
「300元(約5,52-円)の番号が4500元(約82,800円)もかかる。一般人が病院で治療を受けるのが大変なのに、こんなにお金を取って…私は一日待って、いまだに番号をもらえない」

女子大生は携帯電話を闇屋に投げ捨てられ壊されて、家に帰ったあと、闇屋から恐喝電話とショートメールを送られています。

女子大生は、病院の申請書類と通報時に警察に連絡先を残しただけで、なぜ闇屋に番号が渡ったのかわからないと話しています。

このことが、社会の注目を浴びました。前広州(こうしゅう)軍区第二診療部の譚(たん)医師が、中国の病院は元々闇屋の多い場所で、大きい病院も小さい病院も金稼ぎで、医師と闇屋が共謀するのが日常化していると言います。

前広州(こうしゅう)軍区第二診療部の譚(たん)医師
「医師の基本給は非常に低く、月1回のボーナスに頼っています。ボーナスは営業額に関わっています。もし、医師が営業額のノルマを達成できないと、医療主任に呼び出されます。これでは個人会社のようになり、医師は一生懸命、お金を稼がなければならなくなります」

そのほか、譚医師によると、政府の各医院に対しての設備にも大きな差があり、患者が設備のいい病院に押し寄せるのも原因の1つです。治療システムの再構築ができて、患者などの訪問や遠隔治療を通じて地方でも受診できるなら、闇屋が無くなると話しています。

26日、記者が北京にある3つの有名な病院に潜入取材をしました。それによると、一般専門医の受付番号費用に300元(約5,520円)から500元(約9200円)のサービス料がかかり、専門家の診察では、受付番号費用に2,500元(約46,000円)のサービス料が加わると闇屋が教えてくれました。

一人の警備員から、「専門家の診察受付番号はもらえるわけがないから、電話番号を残していけばあとから連絡が来る」、最後に「口外無用」と言われました。

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com.tw/b5/20160129/video/164978.html? (中国語) 

(翻訳/小松 ナレーター/藤坂 映像編集/李)

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